真夏の half a day~楮芽掻き体験会2025,8/2終了しました!!
朝7:30集合 明け方の強雨程でないにしても、また雨模様に。
dOdO内に少々待機するうち間もなく雨上がり青空が見えてきて、畑に出ました。
自己紹介と作業の説明など(ちょっと脱線しながら)、芽掻き作業始まったら皆さん夢中に!!
でも、楽しくdeepなおしゃべりも絶え間なく!(^^)!、10:00過ぎまであっという間でした。
そして、鬱蒼としていた「楮の森」。
この畑の管理及び生産を一任している、仁平さんの指導の下
ほんの2時間ちょっと、皆で「手」を入れた辺りは、爽やかな風と光が通り抜けるようになりました。

畑から上がってゆるゆるとdOdOまで戻り、本日のワークショップは
楮の細枝を使って、ヒンメリを作りました。
ヒンメリとは、フィンランドの麦わらを使った伝統的な装飾品です。麦わらの代わりに、
楮の細枝の皮を剥きとった芯材に、テグスを通してかたち作りました。

その昔私が小さき時分(昭和40年代~50年代)、祖父の家の軒下に
「コウズっから」の沢山積まれた風景がありました。
「コウズ」とは、楮コウゾのことで、和紙の原料として出荷する「シロカワ」をとるため、
「カワムキ」をした残りの木質部分「コウズっから」を、五衛門風呂やかまどのの焚き付けに
使っていたのです。
その白い棒は芯が空洞になっていて、子供心になんとも面白く、
1,2本貰っては遊び道具の一員に加えたものでした。
ヒンメリに使った細枝は若く、まだ空洞にはなっていないのですが、
空くはずだ!と信念と工夫を込めて針金で通ることを突き止め、材料準備しました。
写真の完成品は、
今回スタッフとして参加して頂き、ヒンメリワークショップの提案者である石川さんが、
以前に採取してきれいに乾かしておいた素材で作ったものです。
ていねいに整えた素材は、美しい形になり、美しい形は心地よい空間を生みます。
「和紙」を作る過程で出た(残った)廃棄物も、「~っから」と呼ばれ生活に活用されていました。
現代において、小さな楽しみや有用の形にもなり得ます。
ならなくても、土にちゃんと還るのです。

窓越しの、高圧的な緑緑緑。でも、ここには浄化された気持ち良い風が入る。

ヒンメリ完成の後のランチタイム。川井米店の「でっけえおにぎり」、拓泉里(かいせんり)のアップルパイとキュウリ漬物、仁平さん謹製梅の酢漬け、ローソンの冷製ポタージュスープ。楮や漆を巡るDeepで取り留めない話も、品数のうちに。


素敵な夏のhalf a day が終わり、皆を見送った後
更に輝く青空と、土砂降りの雨!!!!!!!!!