STUDIO KAMINAGAの活動の一部をご紹介いたします。
生 産

大子漆の生産
スタジオが所在する大子町を含む八溝山麓地方では、かつて昭和中期まで、日本を代表する漆の一大生産地でした。といっても、あくまで漆液のであって、漆芸ではなかったことがミソです。
漆掻きは、6月から10月頃まで行われます。
真夏の8月頃に取れる盛物(さかりもの)が上質と言われています。
漆の木は中国を原産とするウルシ科の落葉高木で、漆が採取できるまで10年ほどかかります。
創 作







漆を中心に、こうぞや柿渋など里山の素材を使って、創作活動をしています。






漆の木は、皮を剥ぐと黄金色の美しい木肌が見えます。彫刻刀で丁寧に削り、自分だけのオリジナルカトラリーを制作します。
継 承


楮畑の継承
3代続いたおじの楮畑を改めて取得し、どのように継承していくか模索しています。私自身の周りでは漆よりもむしろ楮の方がより身近でした。周囲のほとんどの農家は、楮を栽培し、和紙の原料である「シロカワ」にして出荷し、それが冬場の現金収入でもありました。
画像は枝から表皮を収穫し乾かしているものと、表皮を剥ぐ際に使う「表皮台」を手作りしている画像です